コード進行とは……?スコアアタックで説明してみる
こんにちは。にしなです。
前の投稿であり初投稿である「楽曲『ダイヤモンド・クラリティ』のここが好き」を書いていたとき、コード進行の話になって急に脱線してしまいそうになりました(というか脱線したまま書き終わってから戻りました)。ちょっと量が多くてあの記事に置いておくのも読みにくいと思ったので別記事にしてみました。
元記事はこちら↓
さて、コード進行とは何なのか。
私はコード進行とは作曲家が我々に対して繰り出してくる、コマンドの組み合わせ技みたいなものだと思っています。
ここでは作曲家をゲームのプレイヤー、演奏者をプレイヤーが操るキャラクター、楽器を武器、我々リスナーを標的とした、ゲームで例えてみます。ダメージスコアを競う感じですね。我々が、ダメージを食らう側です。よろしいでしょうか。
音楽の三要素
まず、音楽には三要素と呼ばれるものがあります。
メリズム、メロディー、ハーモニーです。
どれもプレイアブルキャラクターと思っていただいて構いませんが、厳密には1人が1つを担っているというわけではなく、得意分野がある、武器によっても変わる、くらいの感覚。
例えのゲームで言えば、
リズム:メインキャラであり必須サポーター兼サブアタッカー
メロディー:メインアタッカー
ハーモニー:推奨サポーター兼サブアタッカー
といったところかと思います。
以下で詳しく解説していきます。
リズム
テンポよく攻撃するのを統率します。これがないとぐちゃぐちゃになってしまいパーティーとして成り立ちません。メロディーとハーモニーを統率する役割だけでなく、単体だけでも我々を威圧したり油断させたりといった効果を得ることができます。
メロディー
メロディーに歌詞を組み合わせたものが基本火力です。リズムに合わせて攻撃します。さらに、ハーモニーに支援してもらいながら攻撃すると相乗効果が生まれ、入るダメージが増えるんですね。なので作曲家は大抵3要素を組み合わせてきます。
ハーモニー
ハーモニーは援護射撃。メロディーが攻撃する上での土台になります。言うなればフィールド魔法。ハーモニーがあるからこそメロディーがモノをいうんです。ただし、ときにはメロディーだけで攻撃した方が良いタイミングもあるのでそこがプレイヤーの腕の見せ所。
援護射撃はメロディーに合わせてめまぐるしく変わります。これにはパターンがあり、これをコード進行と呼んでいます。どんな土台を用意してメロディーに攻撃させるか、ここもやりこみ要素になるところです。このコード進行の核を担っているのがベースというキャラなんです。
ベースは言うなればプレイヤーのパーティーにおける司令塔です。主にリズムとハーモニー担当。
ベースは1から7のメインコマンドとその他5個のサブコマンドを持っており、それを順番に繰り出すことで援護射撃の大体のパターンを決め、攻撃の土台を作り出します。それに合わせてギターが盛大に援護射撃をする、といったところでしょうか。
そして、人間、特に我々でいえば日本人に対してどんなコマンドパターンを用いればダメージが入りやすいか、これが実は研究され、確立されてしまっているんです。なんということでしょう。
このコマンドパターンが冒頭で私が言った「技」、つまり王道進行をはじめとした命名されているコード進行です。
驚きましたか?作曲家はどんなパターンが我々に刺さるか知っていて、それをふんだんに使って我々を攻略しようとしているのです。
王道進行
王道進行について軽く説明しますね。
ベースが4→5→3→6という順番でコマンドを打ち込むと発動します。
これを使うと日本人の誰もが得も言われぬエモさ(もしかして語源これだったり??)を感じるという効果を得ることができます。
ピアノのドレミを基調にするとすれば、4はファ、5はソ、3はミ、6はラです。
iPhoneの人はGarageBandを起動して弾いてみてください。ファー、ソー、ミー、ラー、と。
……はい、あまりピンと来ないと思います。なぜならこれはあくまで核だけだからです。
ここにきちんと音を重ねてハーモニーとして成り立たせましょう。先ほどは単音で弾きましたが、音を3つ重ねてみます。
4はファラド、5はソシレ、3はミソシ、6はラドミ。
鍵盤で言えば、先ほど弾いた単音に対し、右側に向かって1つ飛ばしずつ、白鍵を2つ追加で弾きます。これを先ほどと同じく一定のリズムで弾いてみましょう。
……それっぽくなりましたか?
なったかはわかりませんが、これが今、日本人に最も刺さるコマンドパターンなのです。
細かい説明はもっと詳しい人がどこかでしてくれていると思いますので、気になる方は「王道進行」で調べればたくさんヒットすると思います。
とりあえず我々の弱点を狙って援護射撃が行われているよ、ということをわかってもらえれば大丈夫です。
大きく分けて現在我々の大きな弱点は4つあります。もちろん他にも弱点はありますが特に良く聞くこれらは我々の脳に良く効き(悪いかも?)、深刻な中毒症状を引き起こします。
- 王道進行
- カノン進行
- 小室進行
- 丸サ進行(Just the Two of Us進行とは若干違うがほぼ同種とする)
まぁでも? 音楽に法規制とか掛かっていませんので? いくらでも中毒になって聴けばいいと思いますよええ。私もめっちゃ摂取してますし。
詳細はすごい人がたくさん説明してくれているのでYouTubeで1度検索してみてください。とてもわかりやすいです。そして作曲家の術中に嵌められていたことに気づくと思います。
とりあえずひと段落したのでこんな感じで投稿します。書き足りないと思ったら書き足します。めっちゃ急ブレーキかけてる気がしますが。
それではまた。